アルカーイダ暗躍 アフガン自爆要員養成

アフガニスタンの治安が悪化する中で、国際テロ組織アルカーイダがウェブ上で志願兵を募り、自爆攻撃の訓練を行っている実態が明らかになった。印パ国境付近のカシミール地方に拠点を置くイスラム過激組織もイスラム原理主義勢力タリバンの支援を強めているという。テロとの戦いをめぐっては、アフガンと米国、パキスタンの共闘関係にきしみが生じているだけに、アフガンでのテロがさらに激化するとの懸念が高まっている。

AP通信によると、アフガンでの志願兵を募るサイトは昨年初めごろから目立ち始めた。トルコやチェチェン共和国が発信源で、アルカーイダが関与するとみられる武装勢力によって開設されたという。テロ対策専門家は、集められたトルコ人などの外国人がアルカーイダから自爆攻撃の訓練を受けていると指摘した。志願兵は、中央アジア諸国やパキスタンの部族地域から越境し、アフガン北東部クナール州などに集結している。

こうした動きに加え、カシミール地方の分離・解放を求めてインドへのテロを行ってきた過激派組織のメンバーや武装勢力数百人が5月下旬、パキスタンの首都近郊のラワルピンディで、秘密裏に集結し、タリバン支援で一致した。消息筋によると、集会の目的は、過激組織メンバーに当面の活動の軸足をインドからアフガンに移すよう促すことだったという。

パキスタンでは今年 3月に誕生したギラニ新内閣が、武装勢力との「対話路線」へと舵を切った。部族地域や周辺のスワット、ハングなどの町では、タリバンによる実効支配が続いているといわれ、アフガン政府は、パキスタンがインドとアフガンの関係強化を警戒して意図的にテロリストの越境攻撃を容認しているとの不信感を募らせている。

アフガンのカルザイ大統領は、14日発表した声明で、「(一連のテロは)パキスタン軍の情報機関によるものだ」と、タリバンカシミール地方のイスラム過激組織の“後ろ盾”となってきたパキスタン軍統合情報部( I S I )を非難しており、テロとの戦いの足並みが一層乱れる事態になっている。
[ 20日 産経新聞 ]
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/m20080720006.html
★やっぱり、その筋の人たちは志願するんでしょうね。★