空の上から衛星を使い、地下のネズミを数える計画 

空を飛んでいる衛星を使って、カリフォルニア州の草原で巣穴を掘って生息するオオカンガルーネズミの個体数を調べる計画が、米国で進んでいる。オオカンガルーネズミは自生する草の種を主食としており、乾燥に強い種類で、個体数を調べることにより環境の変化が正確に把握できるという。

後ろ足でジャンプすることから「カンガルー」が名前に入っているオオカンガルーネズミは、巣穴の入り口の回りにエサとなる草の種を円形に置く。この丸を、衛星写真を使って数えることで、個体数を把握する。

利用する衛星はイスラエルの軍事部門が利用しているもの。これまでにない精度で、個体数が把握できる見込み。

調査対象となっている場所は、カリフォルニア州フレズノの南西 240キロに広がる砂漠地帯で、約 1010平方キロの範囲。

オオカンガルーネズミは元々、自生する草の種を主食とするが、雨量が増えて外部から入り込んだ背丈の高い草が増えたり、土地開発などによってエサが減るため、個体数も減少する。この結果、植生を含めた生態系が大きく崩れる。

そのため、個体数を正確に調査することで、この地域の環境変化がよりはっきりと浮かび上がる。

この地域では 1950年代より農地開発が進み、オオカンガルーネズミの個体数は 90%以上も激減。絶滅の恐れがある可能性も指摘されている。

[ 19日 CNN ]
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200809190027.html
(゚∀゚)ノ ★愛くるしいネズミです。そんな小型動物を認識できるほどの高精度を誇る軍事衛星ときたもんだ。希少な生き物を絶滅させない為に、裏では大変な労力を必要としているんですね。★