テント不足深刻、横流しや高額販売が横行…四川省の被災地

中国の四川大地震により家を失った避難民約 500万人の住居確保が最優先課題となっている被災地で、不足するテントの横流しや転売、高額での販売など不正行為が横行している。

被災地では、いまだにシートを張っただけで路上生活を強いられる住民も目立つ。四川省 都江堰 ( とこうえん ) 市郊外の路上で 10日以上生活する 40歳代の農民は「(テントが)まだ回ってこない」と語気を荒らげた。四川省ではなおも約 300万張りのテントが不足している。中国政府はテントの増産を奨励するとともに、国際社会に緊急援助を求めている。

しかし、地元の役人が被災者に回すはずのテントを親類に横流しするケースが伝えられたほか、地震発生後、赤十字の名義で救援用のテントなどを仕入れ、転売した成都の業者が摘発された。本来400元(約 6000円)のテントを 1000元(約 1万 5000円)の高値で売る者もいるという。当局は横流しを禁じており、23日の会見でも「徹底的に取り締まる」と宣言したばかりだが効果は不透明だ。

[ 24日 読売新聞 ]

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20080524-567-OYT1T00605.html


★この混乱のさなか、取り締まる事は非常に困難な感じがします。お上から回ってくるはずの物が、結果、国民には回ってこないと言うのは良く聞く話のようです。しかも、このタイミングで国際援助を求めるところがなんとも、もどかしい気がします。こんな事態は予想できていただろうに。★