米国鳥ハクトウワシに「人工」くちばし装着へ。

くちばしの上半分を失ったビューティー(メス、推定 7歳)に「人工」くちばしを装着しようと、米アイダホ州の猛禽(もうきん)類保護団体が計画している。ハクトウワシは米国の国鳥で、かつては北米大陸全土に生息していたが、森林伐採や環境汚染などが原因で個体数が激減し、一時は絶滅の危機に陥ったが、現在は徐々に数を増やしつつある。

くちばしの上半分を失ったハクトウワシは、2005年にアラスカ州のゴミ廃棄場で、エサをあさっているところを発見された。しかし、くちばしがないため十分なエサを取ることができず、衰弱していた。

くちばしは撃たれて失ったと見られ、舌が露出しており、食べ物をついばむことが出来ない状態だった。すぐに、アンカレジの野鳥保護センターに運ばれ、ここ 2年にわたって、人間がエサを与えていた。

約 7歳前後と見られるメスで、「ビューティー」と名付けられた。くちばしがないため、十分に水を呑むことができず、羽繕いができない。

保護センターでは、ビューティーの飼育に十分な労力をかけらないとして、安楽死処分も検討されていた。

しかし、アイダホ州猛禽類の保護や教育活動を行っている団体が、政府から許可を取ってビューティーを引き取り、人工くちばしを計画。技術者や獣医らがボランティアとして協力して、今月にも装着できる見通しとなったという。

人工くちばしの装着が成功すれば、ビューティーは 50歳くらいまで生きられる可能性がある。ただし、野生に返すことはせず、保護センターなどで飼育される予定。

ワシントン州立大学動物医院のエリック・スタウバー氏は、これまでに試みられたことがないため、人工くちばしがうまくいくかは分からないとした上で、「勇気ある決断だ」と評価している。

[7日 アイダホ州セントメアリーズ( AP )]

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200805070030.html


(゚∀゚)ノ ★どこかで、猫の義足とかありましたよね。上記記事元の写真ではかなり痛々しい感じで、上くちばしがほぼ根元だけの状態でした。ハンターに狙われたんでしょうけど、その一方で、こうして各方面のエキスパート達が、この鳥の為に蓄積された技術を施していくわけです。人間の各部位において、義体技術もちょっとずつ進化しているようで、ちょっと前には片足を失った消防士さんが、耐火性で小走りも可能な特注義足で、再試験クリア。みごと職場復帰という驚きの話題もありました。

人口尾びれや、今回の人口くちばしもそうですが、こうした、瀕死の動物をハイテク技術で救う話題はたまに見ますが、外国ではクラスター爆弾によって、小さな子供たちも被害にあっています。そうした人間の被害者達に無償で治療技術を提供できる環境などは無理なんでしょうか・・?★