トランプに未解決事件の情報、受刑者に配布

未解決の誘拐事件などに関する情報を印刷したトランプを刑務所に配布し、受刑者らに情報提供を呼び掛ける試みが、米ニューヨーク州で進められ、成果が期待されている。

トランプの配布を始めたのは、同州在住のダグ・ライアルさんと妻のメアリーさん。夫妻の娘、スザンヌさんは 10年前、ニューヨーク州立大オールバニ校でバスから降りた後、行方不明となった。娘を捜し続けるなかで、夫妻はある時、フロリダ州の刑務所に「事件情報のトランプ」が配られ、逮捕 8件、有罪判決 1件という成果につながっていることを知る。夫妻は支援者らからの寄付金でトランプを作ろうと決意。これまでに 7200組を、ニューヨーク州内の郡刑務所などに配布した。

トランプ 1枚 1枚に、スザンヌさんら行方不明者や、未解決の殺人事件などに関するデータが刷り込まれている。受刑者らはホットラインへの電話で、匿名のまま情報を提供することができる。トランプの配布が始まってから、同州当局には、それまでほとんどなかった刑務所からの情報が、月に 40−50件寄せられるようになったという。

配布先の 1つとなったレンセリア郡刑務所の責任者、ジャック・マハー氏は「蛇の道はヘビ。捜査当局がつかんでいない事実を、かれらが知っていることは十分考えられる」と話す。現場の看守らによれば、受刑者は自分に関係のない犯罪のことなら、喜んで話す傾向があるという。さらに、「郡刑務所は受刑者の入れ替わりが激しいため、常に新たな情報が入ってくる可能性がある」と、マハー氏は強調する。

同刑務所の受刑者の 1人は CNNとのインタビューで、「塀のこちら側の人間でも、誘拐は良くないと言う者が多い」と語った。配布されたトランプについては、「暇つぶしのトランプで事件の情報を見せられるのは不快」との声が一部にあったものの、「じっくり読んでみた」と話す受刑者が多かった。

ライアルさん夫妻は今後、州内の全刑務所へのトランプ配布を目指すとともに、掲載しきれなかったほかの事件を取り上げる「第二弾」の制作にも取り組む構えだ。
[ 25日 CNN ]
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200808250022.html
(゚∀゚)ノ ★アメリカならではですね。牛乳パックに行方不明者の写真が印刷されてるのは有名ですが、ついに娯楽グッズにまで波が来てるんですね。つまりは、それだけ犯罪件数がカオスなんでしょうね。★